Scientific Linux 6.0 インストール

3代目自宅サーバーにインストールするLinuxディストリビューションには Scientific Linux を選んだ。今まで使用していたのはCentOSだったけど、CentOS 6 の開発の遅れやそれに伴う開発チームの雰囲気の悪さなどで気分が萎え、CentOS同様に無償の Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 互換ディストリビューションである Scientific Linux にすることにした。

Scientific Linux はCentOSに比べるとマイナーだけど、開発しているのがフェルミ国立加速器研究所欧州原子核研究機構 (CERN) で信頼できるし、2004年5月から開発が続いているという実績もある。Scientific-Linux-Devel ML も活発で、CentOSと違ってベータ版もあったりオープンに開発されている。一方、CentOSは Red Hat Enterprise Linux 6.0 がリリースされてから8カ月も遅れての CentOS 6.0 リリースとなり、CentOS-devel ML の雰囲気はお世辞にも良いとは言えず、それを理由の一つに開発者の一人であるダグ・ワイアーズが開発チームから離脱し、彼が代替として薦めているのが Scientific Linux である。

ボクが会社で常用しているのが Oracle Linux ということもあり、RHEL系のディストリビューションのほうが都合が良いためDebianUbuntuは選択肢にならず、社員なんだから Oracle Linux が自宅でも無償で使えるんじゃないかと調べてみたけど、VPNで Unbreakable Linux Network に繋ぐ方法しかないとのことなので諦めた。ワークステーション用途だったらそれでも良いけど、サーバー用途でVPNはちょっと厳しい。

以下は6.0をインストールしたときの手順である。Red Hat Enterprise Linux / CentOS / Oracle Linux でもほぼ同様の手順であろう。

インストール・メディアは Scientifc Linux の公式サイトからもダウンロードできるけど遅いので、以下の国内ミラーを使うことを勧める。x86_64用の6.0であれば、6.0/x86_64/iso/SL-60-x86_64-2011-03-03-Everything-DVD1.isoとSL-60-x86_64-2011-03-03-Everything-DVD2.isoの2枚が必要になる。

インストール・メディアをDVDに焼いたら、そのディスク1でマシンを起動する。Install or upgrade an existing system を選んでEnterキーを押すとグラフィカル・インストールが始まる。

しばらくしたらインストール・メディアのチェックをするかどうか聞かれるが、時間が掛かるのでボクはSkipを選択した。DVDの書込みが怪しい場合はチェックしておいたほうが良いだろう。

グラフィカル・インストーラー「Anaconda」が起動するので、ボタン「Next」を押す。

インストール中に使用する言語を選択する。Japanese(日本語)を選択して、ボタン「Next」を押す。つづいて接続しているキーボードのキー配列を選択する。ボクのは日本語106キーボードなので「日本語」を選択して、ボタン「次」を押す。

普通の内蔵ハードディスクであれば、「基本ストレージデバイス」を選択して、ボタン「次」を押す。

ハードディスクが一度も初期化されていない場合は以下の警告が出るので、ボタン「全てを再初期化」を押す。

ホスト名を設定したら、ボタン「ネットワークの設定」を押す。

System eth0 を選択して、ボタン「編集…」を押す。

方式を「手動」に変更し、アドレス / ネットワーク / ゲートウェイ / DNSサーバー / ドメインを検索を設定して、ボタン「適用…」を押す。

最初の言語で日本語を選んでおくと、地域も「アジア/東京」が最初から選ばれているので、そのままボタン「次」を押す。Microsoft Windows XP とデュアル・ブートにしない限り「システムクロックでUTCを使用」はオンのままで良いだろう。

rootユーザーのパスワードを設定して、ボタン「次」を押す。

「カスタムレイアウトを作成する」を選択して、ボタン「次」を押す。

今回作成するパーティションは以下のとおり。ただし、Advanced Format なハードディスクは正しくパーティションを作成できないので、インストールの前に 複眼中心: Advanced Format なHDDをLinuxで正しくパーティション に従ってパーティションを切っておくことを勧める。

デバイス名 容量 用途
/dev/xvda1 200MB /boot
/dev/xvda2 39.8GB LVM PV

ボタン「作成」を押して、「標準パーティション」を選択して、ボタン「作成」を押す。

マウントポイントを「/boot」、ファイルシステムを「ext4」、サイズを「200」、追加容量オプションを「固定容量」、基本パーティションにするをチェックして、ボタン「OK」を押す。

/bootができた。

再びボタン「作成」を押して、「LVM物理ボリューム」を選択して、ボタン「作成」を押す。

ファイルシステムを「physical volume (LVM)」、追加容量オプションを「最大許容量まで使用」、基本パーティションにするをチェックして、ボタン「OK」を押す。

LVMの物理ボリュームができた。続いてここにLVMを使ってパーティションを作成していく。LVMを使用したパーティション構成は以下のとおり。

PV VG名 LV名 容量 マウント・ポイント
/dev/xvda2 vg_system lv_root 1024MB /
lv_home 1024MB /home
lv_opt 128MB /opt
lv_tmp 1024MB /tmp
lv_usr 1024MB /usr
lv_local 128MB /usr/local
lv_var 1024MB /var
lv_swap 2048MB スワップ領域

物理ボリューム (PV) が一つなのでボリューム・グループ (VG) も一つとして、そこにすべての論理ボリューム (LV) を作成する。今回インストールするOSで使用するメモリーは1024MBの予定なので、/tmpはメモリー同量の1024MB、スワップ領域はメモリー容量の2倍の2048MBとした。また、物理エクステント (PE) がデフォルトの32MBだと一つのLVサイズは最大2TBになってしまって最近の大容量HDDではちょっと不安なので、最大8TBまで対応できる128MBにPEを変更することで最小LVサイズも128MBになっている。

ボタン「作成」を押す。

LVを作成するにはまずボリューム・グループ (VG) が必要なので、「LVMボリュームグループ」を選択して、ボタン「作成」を押す。

ボリュームグループ名を「vg_system」、物理エクステントを「128MB」、使用する物理ボリュームを「xvda2」にして、ボタン「追加」を押して論理ボリュームを追加する。すべてが追加できたらボタン「OK」を押す。

これにて当初予定していたすべてのパーティションが作成された。ボタン「次」を押すとフォーマットの警告が出るのでフォーマットする。

ブートローダーについてはデフォルトから変更する点は特にないので、そのままボタン「次」を押す。

インストールするパッケージ・グループを選択できるが、インストールするパッケージ数を細小にしたかったためMinimalを選択し、「今すぐカスタマイズ」を選択してボタン「次」を押す。

インストールするパッケージ数を細小にしたかったため、すべてのチェックを外してボタン「次」を押すとインストールが始まる。

しばらくするとインストールが終わり、以下の画面が表示される。DVDを取り出してボタン「再起動」を押す。

再起動が終わると、以下のような画面が表示される。Gnomeをインストールした人はグラフィカルなログイン画面が表示されるだろう。

コメントを残す