Mac OS X Lion 対応 Time Machine サーバー構築

Mac OS X Snow Leopard (10.6) まではNFS経由でリモート Time Machine を行っていたが、Mac OS X Lion (10.7) では「バックアップを完了できませんでした。ネットワーク・バックアップ・ディスクは、必要なAFP機能に対応していません。」というエラーで実行できなくなってしまった。そこで、AFP経由でリモート Time Machine を行うように変更した。

HAT blog: netatalk 近状 によると、AFPはAFPでも、Lionからは AFP 3.3 がどうやら必須になってしまったようなので、3.3に対応した Netatalk 2.2.0 でAFPサーバーをまずは構築する。方法は 複眼中心: Scientific Linux 5.6 に Netatalk 2.2.0 をインストール を参考にしてほしい。

AFPサーバーが問題なく動いたら、Time Machine で使用するパーティションを作成する。Advanced Format Technology (AFT) を使用している場合は 複眼中心: Advanced Format Technology を使用したHDDをLinuxで正しくパーティション を参考にしてほしい。

作成したパーティションをフォーマットする。また、fsckが自動で実行されないようにし、予約ファイルシステム・ブロックを2%に変更した。

マウント先を作成する。

OS起動時にマウントするように/etc/fstabに設定を加える。user_xattrをつけると拡張属性 (EA) がext3のEAとして保存される。設定を変更したらマウントしよう。

Time Machine を使用するMacが2台あるので、それぞれのディレクトリを作成し、それぞれのユーザーに所有者を変更する。

2つのディレクトリを Time Machine ディスクして共有する。allow:で読み書きできるユーザーを指定する。また、最近のNetatalkはoptions:tmと書くだけで Time Machine ディスクになるのでお手軽だ。さらに、volsizelimitを設定することでディスクの上限まで使わずに、その値以下でやりくりするようになるので、ボクは約700GBに設定した。

これでLinux側の設定は終わり。Netatalk 2.2 からは Time Machine ディスクをマウントしないでも、システム環境設定「Time Machine」の「ディスクを選択…」にディスクがリストされるので、今回作成したネットワーク・ボリュームを選択する。しばらくすると「Time Machine バックアップ」というディスクがマウントされ、バックアップが始まる。

……のだが、リストアのために「Time Machine に入る」を選択しても何もおこらない。Linux側の/var/log/messagesにも、Mac側のコンソールにも何も問題は起きてない。この問題は Bayashi’s blog: 『Mac関連』Mac OS X Lionにしたら、samba上のDISKイメージにTime Machineのバックアップを作成できなくなった でも報告されているが、ボクの環境ではEAが有効な状態で何度再バックアップしても直らない。

原因調査のためにTMevian内に作成されたevian.sparsebundleを手動でマウントしてみる。すると、/Volumes/Time Machine バックアップ/Backups.backupdb/evian フォルダの権限が711になっており、一般ユーザーが中身を見られないことに気づいた。問題なく動くUSBハードディスクに作った Time Machine ディスクでは、ここは755になっている。というわけで、このフォルダの権限を755に変更しようとするが、このフォルダはACLで制限されており、さらに chmod -N がなぜか効かず、ACLが消去できない。

chmod -N が効かない問題については daily memorandum 3.0.0: Time Machine ボリュームを直接操作する(2) が参考になった。Backups.backupdb内のファイルは Mandatory Access Control によって制御されていることが原因のようなので、以下のようにして権限を変更した。

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p>これにより、問題なく「Time Machine に入る」も実行できるようになり、無事に Mac OS X Lion 対応リモート Time Machine サーバーが構築できた。

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