ちどり屋 浴衣

「インセンティブが出たので、がっちり買いましょう」のコーナー第二弾。いつの間にか本格的に暑くなってきていたので、浴衣(ゆかた)を新調することにした。浴衣を含む着物を買うとなったら鈴乃屋などの呉服店か伊勢丹などのデパートというのが基本だろうが(三越なら両方の要素が!)、今回はいろいろ調べた結果、男性用着物の専門店である浅草ちどり屋にまずは行ってみることにした。どうやら男性着物業界では有名店のようだ。

ちどり屋は、正直、店自体は浅草にはよくある感じで、事前に調べておかなかったら素通りだっただろうが、こむさでもーどの浴衣も含めれば100枚以上は軽くありそうな感じだった。時期が時期だけに浴衣はもう終わってるかも?とも思ったけどまったく問題なし。とりあえずここまで来てこむさでもーどを買うこともないだろうと、オリジナル商品に的を絞る。色はもちろん紺。そんなに何枚も持ってるわけじゃないんだから、日本の衣服の基本色である紺を買うべきなのだ。店には若旦那が一人で、「この前『真っ白な浴衣が欲しい』って言う若い人が来て、『切腹するのか!?』と思っちゃったよー」なんて話で盛り上がりながら二枚を選んだ。

一枚は鼠色と紺の中間のような地に、白と黒のひょうたんの小紋。地の色もしゃれてたし、ひょうたんもかなり効いてる。もう一枚は紺地に菱格子(ひしごうし)なんだけど、裏地が紺地の縞! 最初は「裏はこうなってるんだよ」「へー、しゃれてますねー」「風ですそがめくれたりとか、とっくり持ったときに袖口から見えるのが粋だね」なんていう、いわゆる普通の裏地話だったんだけど、「一枚の生地なのに、透けないでちゃんとできるんだからすごいよね」という発言で気づく。そう、シャツやらなんやらの裏地ってのは単に二枚の生地を貼り合わせているだけなのが普通だけど、これは浴衣なんで、一枚の生地で裏と表を別々に染め上げているのだ! というわけで裏物好きでかつウンチク好きとしては一発でノックダウンされ、浴衣はこれで決まり。おまけに、ちょっと日で焼けちゃってるということで4,000円も値引いてもらえて20,000円。

「これには絶対無地です」というわけで帯は無地で決まり。色は黒 / 墨 / 青竹 / 黄檗(きはだ)なんかを出してもらったけど、無彩色じゃつまらないし、黄檗じゃちょっと帯だけ浮くんで青竹にした。近賢織物の宝来織で、これまた男前である。浴衣も帯も、柄やら素材やらの選び方にセンスが出まくるところがネクタイ選びに似ている。「和服の粋のツボが分からん」という人は、ちどり屋のようなところで相談しながら買うと良いだろう。

そんなわけで浴衣と帯を購入したあとに、辻屋本店で雪駄を物色。竹皮を使った本物の雪駄は数万円するし、ビニールやイグサのものは見た目がダサすぎるので、パナマを編んだものにした。5,100円。鼻緒はきつめで指の間に入れず、ちょっと突っかける程度にしてかかとを出して履くのが粋である。

そのあとに中屋本店で浴衣に合う手ぬぐいを購入。これはスーツの胸ポケットのハンカチ同様、ワンポイントとして帯に挟んで懐からチラ見せするものだ。青竹に細かい生成りの〓模様のものにした。420円。

そんなわけですばらしい浴衣一式が購入でした。問題は花火の予定も祭りの予定もないことである。犬の散歩のときでも着ていくか。犬飼ってないけど。

3 thoughts on “ちどり屋 浴衣”

  1. わー!粋だねえ!!
    花火とか祭りじゃなくても、例えば浅草にかき氷食べにいくとかどうでしょう?いいないいな。私も今年は着よう。着付けできないけど…(←大問題)

  2. じゃ、かねてから話のあった中野ブロードウェイ探訪とマッシュアップ(笑)して、浴衣で中野ブロードウェイに8段アイスクリームでも食べにいきますか。こんな↓人たちがいるみたいですよ。

    まんたんウェブ: 中野腐女子シスターズ:喜屋武ちあき、スザンヌら セクシーコスプレで「お腐会」
    http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2007/08/post_1266.html

    > 着付けできないけど…(←大問題)
    脱がせるほうはボクに任せてください!

  3. もう笑わせてもらいました。突然にきものがきてみたくなり、検索してましたら、ここにたどりつき、このユーモア(粋な自虐ギャグ好きです)にすっかりノックアウト。さっそく、私もちどり屋に行ってあつらえてきましょ。帰りは浅草演芸場か上野鈴本で落語だな。よし!

コメントを残す