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Linux Software RAID (md) での RAID10 4デバイス 2Nearコピー の性能

Seagate Barracuda Green ST2000DL003 2TB のディスクが1本余ったので、今までは RAID5 3デバイス Left-Symmetric で構成していたREWSE.JPサーバーのストレージを RAID10 4デバイス 2Nearコピー で構成しなおした。Linux Software RAID (md) で構成するRAID10のレイアウトにはNear / Far / Offsetの3種類があり、違いについては HelloKitty68: Linux Software RAID10 が詳しい。RAID10のレイアウトによる性能差については PyCurious: Some RAID10 performance numbers が少し古いがまとまっている。

REWSE.JPサーバーのIOは読取りよりも書込みのほうが多い。おそらく、読取りはファイル・キャッシュから読まれているものの、書込みはZabbixからMySQLへのINSERTや、OSの各種ロギングなどが定常的にあるからと思われる。以下はZabbixで1週間分を表示したファイル / MySQLサーバーのスループットとIOPSのグラフで、緑が読取り、青が書込みを表している。

ファイル / MySQLサーバーのスループット

ファイル / MySQLサーバーのIOPS

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WordPressチューニング: WP Super Cache 導入

前回の記事APC (Alternative PHP Cache) を導入したものの、パフォーマンス・チューニングの目標値にまだ達していないので、WP Super Cache も導入する。

WordPressのページ・キャッシュには WP Super Cache のほかにも W3 Total Cache も有名だが、ゆっくりと…: WordPressキャッシュ系プラグインの比較とサイトに適した選び方 によるとボクのサイトには WP Super Cache のほうが良さそうだし、いろいろなキャッシュを同時に使うと古いデータがどこでキャッシュされているのかなどのデバッグが難しいので、まずはシンプルな WP Super Cache を試し、それでも目標に達せない場合 W3 Total Cache を検討することにした。

ページ・キャッシュを導入するに当たって気になるのは、左ペインにある「最近の人気記事」が正しくカウントされるかどうかだ。キャッシュから読み込むことで「最近の人気記事」のランキングがリアルタイムに更新されないことは気にならないが、キャッシュから読み込んだ場合にはカウントされないとなると、このウィジェットの意味をなさない。ありがいたいことに、ボクの使っている WordPress Populars Posts のChangelogの2.0.0に、Ajaxを使用することで WP Super Cache などのページ・キャッシュに対応したと書いてあるので問題なさそうだ。

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WordPressチューニング: APC導入

前回の記事でボクのブログが遅い理由はPHPであるところまでは切り分けできた。WordPressのキャッシュ・プラグインを使うのがすぐに思いつくけど、自宅サーバー監視に使っているZabbixもPHPアプリケーションで、こちらの速度もちょっと気になっていたので、まずはすべてのPHPアプリケーションに効果があるAPC (Alternative PHP Cache) を導入することにした。APCはアクセスのたびにPHPコードをコンパイルするのではなく、その中間コードをキャッシュ / 最適化することで高速にしている。

以下では CentOS 5.7 を使用しているが、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) / Oracle Linux (OL) / Scientific Linux (SL) でも同様だろう。PHPはCentOSに含まれるパッケージではなく、IUS Community Project のphp53u.rpmを使用している。php53uのインストールについては 複眼中心: CentOS 5.6 で PHP 5.3.6 にアップグレード を参照してほしい。

IUS Community Project もAPCのパッケージを提供しているので、Yumから簡単にインストールできる。IUSを使っていない場合のパッケージ名はphp-pecl-apcになる。

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WordPressチューニング: ボトルネックの調査

1カ月ぶりにブログを更新したら、ページ表示の遅さが気になってしまったので、今まで何もしてこなかったWordPressのパフォーマンス・チューニングを行うことにした。

WordPressチューニングの情報はWebにいろいろあるけれど、ほとんどが「この設定をこうしたらこんなに速くなった!」みたいな話ばかりで、パフォーマンス・エンジニアの端くれとしては「なんでそこがボトルネックだと判断したの?」という視点がないことが気になった。そこで、この記事では原因分析から評価まできちんと記しておこうと思う。ただ、Webアプリケーション・パフォーマンス・チューニングのプロではないので、その辺はお手柔らかに……。

以下ではHTTPサーバーに Apache HTTP Server 2.2.3 + CentOS 5.7、データーベース・サーバーに MySQL Community Edition 5.1.52 + Scientific Linux 6.1 を使っているが、その他の環境でも応用できるだろう。

まず、どこで時間がかかっているのかの切り分けを行おう。Google Chrome 15 のメニュー「ツール > デベロッパー ツール」を開き、Networkタブを表示したら、Shiftキーを押しながら再読み込みボタンを押してWebブラウザーのキャッシュを使わずに再読み込みする。何度か試してみると4秒弱という結果が最頻値のようなので、以下の結果で分析することにした。

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Western Digital WD Scorpio Blue WD10JPVT レビュー

2.5インチ9.5mm厚でついに1TBの大台に乗った Western Digital WD Scorpio Blue WD10JPVT に Apple MacBook Pro (13-inch, Mid 2009) のHDDを換装したので、それのベンチマークを取ってみた。

ボクの MacBook Pro のメインのストレージは Crucial Real SSD C300 CTFDDAC128MAG (128GB SSD) なのだが、/Users だけを Western Digital WD Scorpio Blue WD5000BEVT (500GB HDD) に載せていた。通常では1台のストレージしか内蔵できない MacBook Pro だけど、テクノハウス東映 SlimBay9.5SA-HDD.SA とSuperDriveを換装することで2台のストレージを内蔵することができる。

ディスクユーティリティ

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