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Linux Software RAID (md) での RAID10 4デバイス 2Nearコピー の性能

Seagate Barracuda Green ST2000DL003 2TB のディスクが1本余ったので、今までは RAID5 3デバイス Left-Symmetric で構成していたREWSE.JPサーバーのストレージを RAID10 4デバイス 2Nearコピー で構成しなおした。Linux Software RAID (md) で構成するRAID10のレイアウトにはNear / Far / Offsetの3種類があり、違いについては HelloKitty68: Linux Software RAID10 が詳しい。RAID10のレイアウトによる性能差については PyCurious: Some RAID10 performance numbers が少し古いがまとまっている。

REWSE.JPサーバーのIOは読取りよりも書込みのほうが多い。おそらく、読取りはファイル・キャッシュから読まれているものの、書込みはZabbixからMySQLへのINSERTや、OSの各種ロギングなどが定常的にあるからと思われる。以下はZabbixで1週間分を表示したファイル / MySQLサーバーのスループットとIOPSのグラフで、緑が読取り、青が書込みを表している。

ファイル / MySQLサーバーのスループット

ファイル / MySQLサーバーのIOPS

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Linuxでストレージ・ベンチマーク

コンピューターを運用していると「なんだか遅い。以前からこの程度だっけ?」という疑問はしばしばあるが、元の正しい値を知らないと比較しようがないため、アイドル時にマシンの基礎性能を計っておくことは非常に重要である。特に(HDDもSSDも)ストレージは「動いているんだけど、なんだか遅い」という状況が少なくないので必ず取得しよう。

Linuxでストレージ性能ベンチマークを取るにはhdparmBonnie++などが有名だが、これらはどんな設定でIOしているのかがよく分からず、また結果もスループットだけだったりして細かな評価ができないため、今回はfioを使用する。以下は Scientifc Linux (SL) 5.5 での方法だが、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) / CentOS / Oracle Linux でも同様だろう。

まずはfioをインストールする。dagリポジトリを追加する方法は 複眼中心: 国内 Scientific Linux 5 サーバーのためのyum設定 を参考にしてほしい。

続いてfioをどのような設定で動作させるかを記述したジョブ・ファイルを用意する。fioのfはflexibleのfなだけあって非常に多彩な設定が可能だが、今回はシンプルな設定にとどめて多くの項目にデフォルト値を使用した。以下では /mnt/tmp 以下の1GBのファイルに対してダイレクトIOの1MBブロック・サイズでシーケンシャル・リードを行なうテストを5回実行している。なお、fioが自動生成したファイルはベンチマーク後に自動削除されないので、容量には注意すること。

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