米国でのデータ通信用SIMとして、2019年から2020年1月までのコロナ禍前は3香港 (3HK) のeSIMを使っていました。当時のサービス内容は、米国だけでなく、中国、韓国、シンガポールなどのアジア、英国、フランス、イタリアなどの欧州などの28カ国 / 地域に対応、10日間 500MB/日 で、128香港ドル(当時のレートで2,000円)というものでした。
一方、2022年4月のサービス内容は、米国、カナダ、イギリスなどの6カ国 / 地域に対応、10日間 10GB で、138香港ドル(2,300円)というものに変わっていました。多少サービス内容が異なるものの、Airaloの米国用eSIMが 30日間 5GB で16米ドル(2,000円)、30日間 10GB で26米ドル(3,300円)なので、それと比べると安いです。そのため、今回の出張も3HKを利用することにしました。
支払いを済ますとメールでQRコードが届くので、それを iPhone 12 Pro で読めばアクティベーションされるという気軽さは変わりません。しかし、シアトルでいつまで待っても圏外 (No Service) のままです。同僚の iPhone 11 でも同様でした。
仕方がないので3HKに問い合わせようとするものの、My3というアプリが必要そうです。しかし、このアプリは日本の App Store になく、インストールできません。次に3iChatというWebチャットを見つけたのですが、New Customer > 3HK Customer Enquiry でContinueを押すものの、何も反応しません。最終的にFacebookの3HKアカウントにメッセージを送ることにしました。Facebookがサポート部門とつながっているのか少し不安でしたが、10分ほどで返信があり、以下のようなやりとりを行いました。
あなたの iPhone 12 Pro は DIY eSIM をサポートしません。ほかの携帯電話を持っていませんか? たとえば iPhone 12 mini とか iPhone SE (2020) とか iPhone 13 mini とか
3HK
残念ながら iPhone 12 Pro しか持っていなかったので返金を求めました。すると、今度は電話で同様のやりとりをすることになりましたが、結果として、今回は返金ということになりました。
ということで、米国と香港の時差で電話のやりとりをするのも大変ですし、2022年4月現在、iPhoneでの米国用eSIMには3HKはお薦めできません。Androidだと問題ないのかどうかは分かりません。
3HKの代替案
3HKのeSIMが iPhone 12 Pro には対応していないことが明確になったのでAiraloを買おうと思ったのですが、サブ回線に使っている楽天モバイルの海外ローミングが2GBまで無料なことに気づきました。とはいえ、この2GB分も Rakuten UN-LIMIT VI の毎月のデータ量に合算されるため、1GBを超えるとプラン料金のほうが1,078円になります。
私は楽天モバイルでまったくデータ通信していなかったので、1GBぎりぎりまではプラン料金含めて無料で使えます。そのため、1GBぎりぎりまで使って、それからAiraloを買う戦略にしました。しかし、気づいたときにはこうなっていました。
というわけで、1GBを超えてしまったので1,078円掛かることになりました。最終的には今回の出張は1.74GBで済んだため、Airaloを追加で購入する必要はありませんでした。そのため、楽天モバイルを1GB未満に抑えてAiraloを追加する戦略よりも安く済みました。ローミング先もAT&Tで、電波の入りにくいベイエリア(シリコンバレー)でも安心でした。
楽天モバイルの2GBで1,078円は悪くないものの、500円で1GB分データチャージして3GBまで使うとプラン料金が2,178円になり、合計2,678円になります。となると、5GBで16米ドル(2,000円)のAiraloのほうが安くなります。楽天モバイルのデータ通信を国内でも使っていて、すでに3GBを超えているためにプラン料金が2,178円になっている方は、おそらく追加料金なしで海外で2GB使えるのは魅力的でしょう。
AiraloのeSIMを初めて購入する方は、初回のeSIM購入の際にコード TATS9429 を適用すると、あなたと私がそれぞれ3米ドル分の割引をもらえます。