民主党の取るべき立ち位置

  • Yahoo!ニュース – 自民との対決強調=「政権交代こそ構造改革」−民主党の小沢新代表

田中角栄の秘蔵っ子、小沢一郎が民主党党首になったことで多くの人はこう思うであろう。「民主党って自民党とどこが違うの?」 しかし、政権交代を目指している民主党にとって、これが最適な戦略となる。

イデオロギーの観点から見て、有権者は一本の直線上にゼロから100まで均等に分布しているとする。ゼロが極左、50が中道、100が極右ね。政党は立ち位置をこの間のどこかかに設定して、有権者は自分のイデオロギーに最も近い政党に投票するというモデルで考えてみよう。

自民党が50に定めたとし、民主党が40に定めたとすると、自民党は45から100までの有権者を獲得し、民主党は0から45までしか獲得できないため、民主党は自分たちの選択を後悔する。一方、自民党は自民党で後悔している。もし41を選んでいれば、より多い41から100までの有権者を獲得できたからだ。では両政党が選択を後悔しない場所(ナッシュ均衡)はどこか?

答えは両政党が50を選んだときだけ。民主党が48にしたら、自民党は49を選んで与党となる。両政党ともど真ん中を選ぶしかないのだ。よって、民主党が政権交代を目指すのであれば、自民党との違いを出すことなんかは一切気にせず、右から左までまんべんなくそろえてイデオロギーのない政党にすべきなのである。

参考:ジェームズ・ミラー『仕事に使えるゲーム理論』(阪急コミュニケーションズ)

2 thoughts on “民主党の取るべき立ち位置”

  1. なんと、小沢氏に教えてあげないと。笑

    ちなみに、細かいこと言うと、両政党が自分から等距離にある場合の有権者の投票行動を決定するアルゴリズムがモデルから抜けてます。これで両政党が50になったら、投票率0%になっちゃうよ。(笑)
    そして、コンスタントに議席を占めるあの政党が……。
    結論:公明党が政権をとる

  2. そこが実は肝であって、結局有権者は「どっちに投票しても変わらない」と思って政治離れが進んでしまうわけですよ。多くの人が「憲法改正かなんかを引き金に自民党も民主党も解党して、右と左にきっちり分かれてくれれば分かりやすいのに……」と思っている事態ですね。

    二大政党制はより政治離れを進めるという事実。では、どうするか。答えは三大(以上)政党制にすること。民主党が50に定めたとしても、自民党が51、社民党が49に定めてしまったら、民主党は50ちょうどの有権者しか取れない。三大政党制ではナッシュ均衡は存在しないってことですな。

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