家の中にストーカー

  • Dr林のこころと脳の相談室: 家の中にストーカーがいます

精神科医である林医師はWebで精神疾患の相談を受けている。上記はそのひとつ。読み飛ばさす一行一行じっくり読んでみよう。へたな怪談話より遥かに背筋が寒くなるオチである。

ここで統合失調症(精神分裂病)の症例に興味を持ったらほかのQ&Aものぞいてみよう。これが統合失調症患者の典型的な症状であることが分かってくる。統合失調症の発症率は0.8%だそうで比較的身近な病気であるわけだけど、症状と病名が結びつくだけで「あの人はキチガイじみてて怖い」から「統合失調症患者だな」に変わり、次の対策が取れるようになる。精神疾患はまずは周りが “病気であること” を認識することが重要だろう。

さて、兄が妹を殺してバラバラにするという凄惨な短大生遺体切断事件を考えてみよう。被害者のmixi日記やブログから、被害者は典型的な境界型人格障害(境界例。ボーダー)と思われる。精神科医すら手を焼く境界型人格障害患者と受験ノイローゼを一つ屋根の下に住まわせたら、死人が出ても不思議ではない。

マスコミはどうもエログロにオチを持っていきたいようだけど、容疑者含めた家族が被害者のことを「神経を逆撫でする妹」ではなく「境界型人格障害患者」と考えられていればそれなりの対応が取れ、今回の事件は起こらなかったかもしれない。家族が、そして自分が精神疾患を患ったときに、いち早く病院にかかれるように林医師のQ&Aはできるだけ多く読んでおきたいところである。なお、境界型人格障害については サイコドクターぶらり旅: 境界例とインターネット が詳しい。

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