東京オリンピックの意義

東京オリンピックは2007年の東京都知事選の争点のひとつであるが、説明しなければいけない人が説明しないので、ボクが東京オリンピックの意義を説明しよう。

もちろん一つはスポーツの祭典だ。ボクの周りには東京マラソンに参加した人が少なくなく、みな参加できたことに満足している。そういう文化的な事業を身銭を切ってやることも大事だし、集まる外国人との交流も良いことだろう。

そして東京でオリンピックを開催する意義はもう一つある。都市改造だ。現在の東京は、臨海副都心を除いてほとんど1964年の東京オリンピックのときに形成されたと言ってよい。特に用地収容に非常に時間のかかる道路建設に関しては、東京オリンピックのときに作られたり大型整備された放射四号線(青山通り)、環状三号線(外苑東通り)、環状四号線(外苑西通り)、環状七号線(環七通り)、首都高速道路から何も変わってないに等しい。40年経って中央環状線がやっと追加されそうな一方、環状七号線の西半分は東京オリンピックに合わせてわずか5年で整備されているのだ。

もちろん “オリンピックに間に合わせるため” の都市計画は弊害ももたらす。日本橋の真上を横切ったりする首都高速道路のルートはひどいし、街路樹がほとんどない環状七号線の安っぽさは問題であろう。ただ、1927年の東京都市計画街路で計画されていた環状八号線が2006年に完成するという状況を打破しないと、次の100年の都市機能が維持できない。東京オリンピックをネタに大規模な都市改造を行う必要があり、東京も名古屋のような機能的なインフラを備える必要があるだろう。

参考:越沢明『東京都市計画物語』(日本経済評論社)

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